パンの食べ頃~焼きたては本当においしいのか???
オープンまであと10日を切りました。不安や緊張もありますが、やるしかない!という心境です。私はついついのめりこむ傾向があるので、それをわかってか「気を張らずにがんばってね。」という連絡を元同僚の方から頂き、ふっと肩の力を抜くことができました。ありがとうございます。また、色々なところで宣伝してくれている方も多くいて、感謝の言葉しかありません。これからたくさんの皆さんにお店で会えるのを楽しみにしています。
こんばんは、seazbran~シーヅブランです。
今日は、パンの食べ頃~なんてタイトルをつけていますが、いつパンを食べるのがおいしいのかというのを書いていきます。
私は、前にパン教室で焼きたてのパンが出てきた際に
「わ~おいしそう!やっぱり焼きたてが一番ですよね!」と話をしたところ、その時に先生が
「パンは焼きたてよりも、冷めてからの方がおいしいのよ。」と言っていました。
私は、正直???と最初は思ったのですが、パン教室でパンを習っていくうちに先生の話している意味がよくわかってきました。
世の中では、大きなベーカリーでは焼きたてのパンというのが大きな売りになっています。よく
「ただいま焼きたてのクリームパンが入りました!」なんて声を聞いたことはないでしょうか。
また、子どもの頃からおうちの人に
「熱いうちに食べなさい。冷めたらおいしくなくなるわよ。」なんて言葉もよく聞いたのではないでしょうか。
そう考えると、熱いものは「熱いうちに食べる。」とかアイスなどは「冷たいうちに食べる。」というのがいつの間にか生活の中で染みついているのではないかと。
パンに話を戻すと、焼きたてのパン♪と思ってルンルンで帰ってきたらつぶれていたり、中に水滴がたまって水っぽくなったりすることも。焼きたては熱いからいいと思ってしまいがちなのですが、パンに関しては熱いと味が感じなくなるというのが正直なところです。また食べた食感も適度に水分が抜けていないため、すこしねちょっという食感が残り、イーストのにおいも強く感じてしまいます。そう考えていくと、焼きたてがおいしいとは限らないのです。今度試してみてください(笑)ただ、カレーパンやドーナツのようなパンはちょっとまた別かもしれませんね。(私はついつい失敗した揚げたてを食べたりします!)
こんなことを書くのは、うちの店の売り方に関わるからというのもあります。焼くのは私一人ですから、できるもの、作れる数は限られてきます。1日でできる量はたかが知れているでしょう。また、食パンを1枚から売るということもやります。それは、食パンは食べたいんだけど一人暮らしだからそんなにいらないわ。という人もいるからです。でも、一枚から売るとなると、焼きたてのパンはスライスをすることができない。というジレンマになるわけです。後、一人で店をやることもあり焼きながら接客をするのも不可能なわけです。パンスライサーの説明書にも、こんなことが書いてあります。
そう考えると、営業中に「焼きたてですよ!」という感じでは出てきません。ということをあらかじめ伝えておいた方がいいかと。
じゃあ、いつがうまいんだよ!
となるのですが、食パンに関しては焼きたては真ん中の温度が96~5度くらいになるといわれています。冷めるまでは軽く2時間以上、一番おいしいのは焼き上がってから6時間くらい~ともいわれています。なので、営業日には前の日の早くにパン生地を仕込んでゆっくり発酵させたり、ストレートで焼くパンは、出すタイミングを考えて夜中から練り練りして焼くことになります。営業時間には、その日に出すパンをそろえてお客様を迎えます。小麦粉だらけの手ではお客様は迎えるわけにはいきませんから。持って帰ってもらうことも考えて、美味しいタイミングになるようにパンを作って出していきたいと思います。
ということで「焼きたてのパンですよ!」ということはできないのですが、美味しく食べられる状態でお出しすることはできるかと。材料、作り方にはしっかりこだわって「美味しいね!また食べたいわ。」といってもらえるパン屋を目指して頑張りたいと思っています。また、サンドイッチやコッペパンなどはその場で仕上げた方が美味しいものもあるので、ものによりますが注文をうけてからクリームを入れるとかできることはしていきたいです。皆さんに支持していただける美味しいものをまじめに作っていきます。よろしくお願いします!
コメントを残す